
Threads運用代行を6人のAI社員に任せています|実際の流れ
「AIに書かせているのに、確認と修正で結局自分の時間が消えている」「AIでSNSを回してはいるが、この形でよいのか不安が残る」——そう感じていませんか。
原因は、AIの賢さではありません。
1つのAIに全部をやらせているからです。
弊社は、美容サロンを中心にThreadsの運用代行をしています。投稿の作成から、お客様への確認のお願い、お客様から届いた録音データの要約まで、すべてAI社員がやっています。
本記事では、そのAI社員を6人にどう分けているかを、実際に動いている順番のまま解説します。
Threads運用代行を6人のAI社員に分けています
AIが書いた投稿は、こう伸びました
先に数字を出します。
弊社が運営しているサロンでは、3月まで代表が投稿を書いていました。49本書いて、表示回数は数百がほとんどです。いちばん伸びた投稿でも2,625回でした。
5月からはAI社員が書いています。同じサロン、同じアカウントで、書く人だけを変えました。

- 代表が書いた投稿:数百回、多くても2,000回台
- AI社員が書いた投稿:数万回の投稿が11本。いちばん伸びた投稿は約19万回
- 支援先のサロンでも、AI社員が書いた投稿が1本で約12万回
- 30日間の合計で約35万回表示された月もあります(フォロワーは121人)
3月はサロンのオープン前で、フォロワーは100人もいませんでした。
時期の条件が違うので、そのまま「2.7倍になります」とはお伝えしていません。それでも、書く人を変えてからここまで伸びました。
6人の担当はこう分かれています
1つのAIに全部をやらせず、仕事ごとにAIを分けています。

- 戦略の担当:月に1回、打ち合わせの記録と前月の表示回数を読んで、今月の方針を決めます
- ライター:方針とクライアントの決まりを読んで投稿を書きます。材料は接客の録音データと写真です
- 検品の担当:出す前に確認します。字数、行数、使ってはいけない言葉、型の配分
- お客様担当:お客様とのやり取り全部。確認のお願い、録音データの受け取りと要約、催促まで
- 配信の担当:お客様が承認した投稿を、1日の本数と時間帯どおりに予約して出します
- 分析と報告の担当:表示回数を数えて、週ごと、月ごとにお客様へ報告します
1から6の順に動いて、6の結果が翌月の1に戻ります。
AI社員が実際にお客様とやり取りしている記録
仕組みの説明の前に、やり取りを2つご覧ください。
どちらも、弊社のAI社員がお客様と実際にやり取りしたチャットです。名前と店名は伏せています。
1つ目:投稿ができたら、AI社員が確認をお願いします

投稿を作り終えると、確認ページの案内とパスワードをお客様に送ります。
お客様が承認すると、お礼と配信の予定を返し、予約まで進めます。
この間、弊社のスタッフは関わっていません。
2つ目:録音データを送ると、AI社員が聞いて要約を返します

お客様が面接の録音データを送ると、2分後に、内容の要約と「こちらの内容からも投稿案をお作りできます」という提案が返っています。
この録音データが、次の投稿の材料になります。
※2枚とも、実際のやり取りをもとに、名前・店名・リンクを伏せて作り直したものです。
投稿を書くだけなら、チャットのAIでもできます。
弊社のAI社員が違うのは、お客様とのやり取り、確認のお願い、録音データの受け取りと要約、承認後の予約まで、仕事の流れ全体を担当している点です。
AI社員1人は1枚の指示書|台帳とフォルダで形をそろえる
指示書に書くのは4つだけ
6人と書きましたが、正体は難しいものではありません。
AI社員1人=役割ごとに書いた指示書1枚です。
- 役割:何をする担当か(例:投稿を書く)
- 読むもの:仕事を始める前に必ず読むファイル(クライアントの決まり、今月の方針、過去に使った型)
- 出すもの:どこに、どんな形で保存するか
- 止まる条件:分からないとき、決まりに合わないときに、勝手に進めず止まる
チャットのAIとの違いは2つです。ファイルを読み書きできること。前回の指示を覚えていることです。
クライアントの決まりや過去の投稿がファイルに残っているので、毎回ゼロから説明する必要がありません。
1クライアントにつき1つのフォルダ。中身は7つ

- クライアントの決まり:話し方、使わない言葉、投稿のテーマ、LINEへの誘い方
- 型の記録:これまで使った型と、使わなくなった型とその理由
- 期限つきの企画:キャンペーンや募集など、期間が決まっているもの
- 今月の方針:戦略の担当が毎月書く
- 完成した投稿:ライターが書き、検品に合格したもの
- 表示回数の記録:投稿ごとの表示回数と返信の数
- お客様への報告:週ごと、月ごとのまとめ
この7つがそろっているので、AI社員は何を読めばいいかで迷いません。
担当者が変わるときの引き継ぎ資料と同じ役目です。
台帳があるから、クライアントが増えても形が変わらない
クライアントごとの設定は、1つの台帳にまとめています。
- 1日の投稿本数
- 投稿する時間帯
- 1か月の本数
- 投稿を作る日
- お客様に確認してもらう締切
- 連絡先
- 担当者
- 状態(運用中か、止めているか)
新しいクライアントが増えたときは、台帳に1行足して、フォルダを1つ作れば、翌日から同じ流れで回り始めます。
逆に言うと、この8つが決まっていない仕事は、AI社員に渡せません。
人がやっているときは頭の中で済んでいた「何本」「いつ」「誰に確認」を、先に文字にしておくこと。これがAI社員に任せる準備そのものです。
検品は2段|機械が止めて、別のAI社員が読み直す
書いた投稿は、そのままお客様に届きません。
1段目は、機械の検品です
決まりに合っているかを、決まった項目で確認します。
- 文字数と行数
- 絵文字の有無
- 型の配分(宣言した本数どおりか)
- 使ってはいけない言葉
- 実在の人の名前が入っていないか
ここで引っかかった投稿は、AIがそのままライターに差し戻します。
この段階の投稿は、人の所には来ません。
2段目は、別のAI社員が読み直す検品です
機械の項目では止まらないものを見ます。
- 誰の話か、何の話かが分かるか
- 何と比べているのかが分かるか
- 前の文とつながっているか
- 立場が合っているか(弊社の話なのか、お客様の話なのか)
この担当は、本文を書き換えません。おかしい所を行ごとに指摘して、ライターに戻します。
書いた本人が修正するので、どこが変わったのか分からなくなることがありません。
人がやるのは、確認と、金額や契約の判断だけです

1つ目:お客様の確認
検品に合格した投稿は、お客様担当が確認ページに載せて、確認をお願いします。
お客様がそこで承認した投稿だけが、配信の担当に渡ります。
投稿を出す前に、お客様の目が必ず1回入る形です。
※4コマの中身は、実際の運用をもとに、名前・店名・投稿の文を伏せて作り直したものです。
2つ目:金額や契約に関わる判断
お客様から料金や契約の相談が来たとき、お客様担当はその場で答えません。
返信の案を作って代表に上げ、代表が確認してからお客様に送ります。
ここだけは、AI社員に任せていません。
最初から手が離れたわけではありません
はじめの1か月は、代表が投稿を全部読んで修正していました。
いまは上の2か所だけです。
読まなくてよくなったのは、検品の2段が、代表が見ていた所を代わりに見ているからです。
いちばん伸びた投稿は、この輪のどこで生まれたか
約19万回表示された投稿は、こう作られました。
- 分析と報告の担当が、直前の50本を数えて、伸びている型を洗い出した
- お客様担当が、接客の録音データを受け取って要約した
- ライターが、その型と録音データの言葉で投稿を書いた
- 検品の2段に合格して、確認ページで承認され、配信の担当が出した
投稿の中身は、施術が1か月ほどで元に戻ってしまう方への呼びかけです。
もとになったのは、接客でスタッフがお客様に説明していた言葉でした。
この投稿は誰かのひらめきで生まれたのではありません。6人の輪が1周した結果です。
自分の会社でAI社員を作る順番|3つの段階
一度に6人を作ろうとせず、3つの段階に分けます。
段階1:台帳と、共通ルールを書く
自分でゼロから書く必要はありません。何をやってほしいのかをAIに伝えれば、台帳と共通ルールの形にまとめてくれます。
たとえば、こう伝えます。
自分の会社のThreadsを、1日2本、12時と20時に出したい。月に60本。投稿は毎月10日に作って、15日までに自分が確認する。話し方はですます調で、絵文字は使わない。お客様の名前や金額は書かない。分からないことがあれば、勝手に進めずに聞いてほしい。この内容で、台帳と共通ルールを作って。
これだけで、台帳の8項目と、全員が読む共通ルールの下書きができます。
段階2:AI社員を2人作る
最初から6人は作りません。
投稿を書くライターと、決まりに合っているかを見る検品の担当の2人からです。
この2人がいれば、投稿は作れるようになります。
残りの担当(戦略、お客様担当、配信、分析)は、どこまで任せたいかに合わせて、あとから1人ずつ足していきます。
段階3:7日分を書かせて、修正して、もう1回書かせる
まず7日分を書かせます。1回目は、必ず修正したい所が出ます。
それを指示書に書き足して、もう1回書かせる。
この「書かせる、修正する、もう1回」を2周やると、指示書が自分の会社の形になります。
手順だけをまとめたものは、AI社員の作り方の記事にあります。
AI社員についてよくある質問
エンジニアがいないと作れませんか
作れます。指示書はすべて日本語の文章で書いています。プログラムは入っていません。
1つのAIに全部やらせてはいけませんか
できますが、修正するときに困ります。出てきたものが違っていたとき、どの指示を直せばいいかが決まらないからです。
投稿の内容は確認できますか
できます。検品に合格した投稿を確認ページに載せますので、承認したものだけが出ます。
配信や集計まで任せられますか
任せられます。予約と表示回数の集計は、Meta社が公開しているThreadsのAPIを使います。
設定には少し技術的な作業が要るので、まずは段階2の2人で投稿が回り始めてからをおすすめします。
渡せる材料が何もない場合はどうなりますか
最初のヒアリングで、接客の録音や、よく聞かれる質問を材料として集めるところから入ります。
まとめ|AI社員に任せると、投稿が止まりません
- Threadsの運用代行を、6人のAI社員に分けている(戦略・ライター・検品・お客様担当・配信・分析)
- AI社員1人=指示書1枚。書くのは役割、読むもの、出すもの、止まる条件
- 台帳の8項目が決まっていない仕事は、AI社員に渡せない
- 検品が2段あるので、人が全部読まなくてよくなる
- 人がやるのは、お客様の確認と、金額や契約の判断だけ
- 約19万回の投稿も、ひらめきではなく6人の輪の1周から出てきた
AIに書かせているのに時間が消えているなら、足りないのは賢いAIではありません。
仕事を役割に分けて、それぞれに指示書を1枚ずつ書くことです。
その分け方を、これから一人で手探りする必要はありません。
AIに任せる仕事を、一緒に決めませんか
記事で書いたやり方を、御社の仕事に当てはめる相談を受けています。何に使うかが決まっていなくても大丈夫です。いまの仕事を伺い、AIに任せる作業を選ぶところから、実際の仕事で使えるようになるまで一緒に進めます。
※初回相談は無料です。AIを使ったことがない方も対象です。