LINEリッチメニューカスタマイズ|年齢層別ボタン設計の手順
「LINEのリッチメニューを設定したのに、予約ボタンが押されない」「デザインはきれいなのに、友だちが使ってくれない」。
こういった声をよく聞きます。見た目を整えることより先に確認すべきことがあります。友だちが何歳で、何を目的にLINEを使っているか、です。
この記事では、LINEアナリティクスで年齢層を確認し、40〜50代が主力だとわかった施設でリッチメニューを設計し直した実際の手順をまとめます。L Message(エルメ)の認定代理店として250件以上のLINE公式アカウント構築に携わってきた立場から、デザインの見栄えではなく「押される」を基準にした設計の考え方をお伝えします。
LINEリッチメニューカスタマイズとは?「見た目」より「押される」が設計の基準

リッチメニューとは、LINE公式アカウントのトーク画面下部に常時表示される固定のボタンUIです。友だちがトーク画面を開くたびに目に入るため、行動を促す入口として機能します。
カスタマイズとは、このUIを自店舗の目的に合わせて設計し直すことを指します。
リッチメニューでカスタマイズできる3つの要素
- ボタン数と配置:最大6個まで設置できる。何を優先して並べるかが設計の核
- 画像デザイン:ビジュアル重視型・テキスト重視型・ボタン型など自由に選べる
- リンク先と表示条件:予約ページ・メニュー・InstagramなどへのURLリンクを各ボタンに設定
これらを組み合わせて、自店舗に最適なUIを作るのがカスタマイズの本質です。
「デザインが良い」と「押される」は別物
デザインをプロが作っても、友だちの年齢層に合っていなければ押されません。
たとえば、20代向けに設計した情報密度の高いUIを、50代中心の友だちに見せても「どこを押せばいいかわからない」と感じさせてしまいます。
「押される」は、デザインの良し悪しではなく、使う人に合わせた設計で決まります。この前提が、リッチメニューカスタマイズの出発点です。
まずLINEアナリティクスで友だちの年齢層を確認する【設計の出発点】

リッチメニューを変える前に、友だちのプロフィールデータを確認します。推測で設計すると、方向を間違えるリスクがあります。
LINEアナリティクスの「友だち属性」の見方
LINE公式アカウントの管理画面から確認できます。操作経路は以下のとおりです。
- LINE公式アカウント管理画面にログイン
- 左メニューの「アナリティクス」をクリック
- 「友だち属性」タブを開く
ここで確認できるのは主に2つです。
- 年齢分布:10代〜60代以上の割合グラフ
- 性別分布:女性・男性・不明の比率
LINEアカウント情報をもとにした推定値のため絶対値ではありませんが、設計の方向を決めるには十分な精度があります。
年齢層データから何を読み取るか
年齢によって、スマホの使い方や操作の傾向が異なります。
- 20〜30代:スマホ操作に慣れており、情報量が多くても迷わない。小さいボタンも問題なく押せる
- 40〜50代:タップ精度にばらつきがある。文字が小さいと読み飛ばしやすい。「どこを押せばいいか」が直感的でないと止まる
- 60代以上:シンプルさがより重要。文字の大きさが判断の分かれ目になりやすい
主力年齢層が判明したら、その層に合わせてボタン数・文字サイズ・デザインの方向を決めます。
ここで確認はできても、「じゃあ具体的に何を・どう変えるか」がわからないというのが、多くの店舗がつまずく次の壁です。
40〜50代が主力とわかったとき「大きいボタン・大きい文字」に判断した理由【実例】

あるパーソナルジム兼リラクゼーション施設のLINE公式アカウント構築を支援したときの実例をお伝えします。
初回打ち合わせで、その場でLINEアナリティクスを確認したところ、友だちの主力年齢層は44〜50代、女性が78%という構成でした。この数字を見た時点で、設計の方針を絞ることができました。
Before:情報量多めの設計で「見た目は整っているのに押されない」状態
当初のリッチメニューは、情報を詰め込んだ6ボタン構成でした。
- 予約・メニュー・お客様の声・よくある質問・Instagram・アクセスの6項目
- 画像にテキストとアイコンが混在
- 1つひとつのボタン面積が小さく、指でタップするには精度が必要な設計
視覚的には整っています。しかし44〜50代の友だちが「どこを押せばいいか」を瞬時に判断しにくい構成でした。
After:ボタンを2〜3個に絞り・文字を大きくした設計への変更
年齢層データをふまえて、3つの変更を加えました。
- ボタン数を2〜3個に絞る:予約・メニュー・よくある質問の優先順位でシンプル化
- 文字を大きくする:テキストを読まずに押せるサイズ感に変更
- タップ領域を広げる:1ボタンあたりの面積を大きくして「押しやすさ」を確保
デザインの見栄えよりも「一目でわかる・押しやすい」を優先した結果、予約ボタンが押されやすい構成になりました。
なお、写真素材やロゴがまだ揃っていなかったこともあり、まずテキスト中心のシンプルなデザインで運用をスタートし、素材が揃った段階で正式デザインへ切り替える2段階方式を採用しました。
判断の根拠:40〜50代がスマホで「困ること」から逆算する
この判断には3つの根拠があります。
- 指のタップ精度:ボタンが小さいと、意図しない場所を押してしまう。面積が大きければ誤タップが減る
- 小さい文字の読みにくさ:老眼が始まる年齢帯では、拡大せず読めるサイズが必須になる
- 「どこを押せばいいか迷う」問題:選択肢が多いほど判断に時間がかかる。絞ることが行動を促す
この3点を起点に逆算すると、「ボタンを減らして・大きくして・わかりやすく」という方向が自然に導き出されます。
ただし、アナリティクスで年齢層を確認するところまではできても、そこから「何をどう変えるか」の判断が難しいという声はよく聞きます。データの読み方と設計の組み合わせは、実践の積み重ねが必要な部分でもあります。
年齢層別リッチメニュー設計の3パターン【20〜30代/40〜50代/全年齢混合】

友だちの主力年齢層によって、最適な設計は変わります。大きく3つのパターンに整理できます。
| パターン | 推奨ボタン数 | デザイン方針 | 向いているケース |
|---|---|---|---|
| 20〜30代主力 | 4〜6個 | ビジュアル・情報量多め | 美容・ファッション系 |
| 40〜50代主力 | 2〜3個 | テキスト大・シンプル | 健康・リラクゼーション系 |
| 全年齢混合・不明 | 2〜3個 | 予約+FAQ最小構成 | 汎用業態・開業直後 |
20〜30代が多い:情報量とビジュアルを活かした設計
- ボタン数:4〜6個でもOK(情報密度に対応できる)
- デザイン:ビジュアル主体・アイコン活用可能・画像を活かしたデザインも映える
- 文字:小さめでも読める。キャッチーなコピーで惹きつけることができる
向いているケース:美容・ファッション・フィットネスなど若い客層中心の店舗
40〜50代が多い:シンプル・大きいボタンの設計
- ボタン数:2〜3個に絞る(多すぎると迷わせる)
- デザイン:テキスト重視・文字を大きく・背景色でメリハリをつける
- 優先ボタン:予約を最上位に固定。メニューとよくある質問を次点に置く
向いているケース:整体・エステ・リラクゼーション・健康系サービスなど40代以上が多い店舗
全年齢混合または属性不明:普遍設計の最小構成
- ボタン数:2〜3個の最小構成を選ぶ
- 内容:予約+よくある質問の組み合わせが最も安全
- 文字:大きめに統一(40〜50代基準に合わせると全年齢が読める)
向いているケース:まだ友だちが少なく属性が不明・幅広い年代が来店する汎用業態
LINEリッチメニューの文字サイズとボタンサイズの実践的な決め方

設計の方針が決まったあとは、具体的なサイズ感を詰めます。数値の目安と実機テストの重要性を整理します。
リッチメニュー画像の推奨サイズ
LINEリッチメニューには大型・小型の2種類があります。
- 大型(フルサイズ):幅2500px × 高さ1686px(6分割の基本サイズ)
- 小型(コンパクト):幅2500px × 高さ843px
Canvaでリッチメニューを作成する場合は、カスタムサイズでこの数値を設定します。
40〜50代向けには大型を選択して文字を大きく配置するほうが視認性が上がります。小型は面積が小さく、文字が潰れやすいため注意が必要です。
文字サイズの実践的な目安
「何ptにすれば正解」という絶対値はありません。
基準は「スマホで拡大せずに読めるか」です。PC上でデザインを確認すると文字が大きく見えても、実機で縮小表示されると読めないことがあります。
確認方法として最も確実なのは、実際のスマホに表示して確認することです。可能であれば、40〜50代に近い年代の方に実機を見せて「押せそうか・読めるか」を聞いてみることが一番有効です。
ボタンの高さ・タップ領域の目安
モバイルUIの設計では、タップしやすい最小領域として44px以上が目安とされています。
リッチメニューでは画像サイズが大きいため、ボタン1個あたりの高さをこの基準から逆算できます。
- 大型リッチメニューを3ボタン(縦1列)にした場合:1ボタンの高さは562px相当→十分な領域が確保できる
- 6ボタン(3×2)にした場合:1ボタンの高さは421px相当→実機でも問題ないが、文字が小さくなりやすい
40〜50代向けには、ボタン数を2〜3個に絞って1ボタンの面積を大きくすることが、タップしやすさと文字の読みやすさを同時に実現する方法です。
LINEリッチメニューをカスタマイズする手順【4ステップ】

ここまでの考え方を踏まえて、実際の作業手順を整理します。
1. LINEアナリティクスで年齢層・性別を確認する
設計変更の前に、必ずデータを確認します。推測で進めると、最適でない方向に進むリスクがあります。
- LINE公式アカウント管理画面 → アナリティクス → 友だち属性
- 主力年齢層と性別比率を確認する
- 友だちが少ない段階では属性データが出にくいため、その場合は普遍設計(2〜3ボタン)から始める
2. ボタン数と優先順位を決める
年齢層データをふまえて、何を何個配置するかを決めます。
- 40〜50代が多い場合:2〜3個。予約を最上位に配置する
- 20〜30代が多い場合:4〜6個も可。ビジュアル主体で構成できる
- 属性不明:予約+よくある質問の2〜3ボタンからスタートする
ボタンの順番も重要です。左上・もしくは最も面積が大きい位置に「一番押してほしいボタン」を置きます。
3. デザインを作成する(仮→正式の2段階も可)
デザインの作成方法は2通りあります。
- Canvaなどのテンプレートを活用する:費用を抑えて素早く作れる。テキスト中心のシンプルデザインならCanvaで十分
- デザイナーに依頼する:ブランドイメージに合った仕上がりにしたい場合。写真素材が揃ってからのほうがクオリティが上がる
写真やロゴが揃っていない段階では、テキスト重視の仮デザインで先行運用するのが現実的な選択です。素材が揃ったタイミングで正式デザインへ切り替える2段階方式は、実際の構築現場でもよく使う手順です。
4. LINE公式管理画面で設定・公開する
デザインが完成したら、管理画面で設定します。
- LINE公式アカウント管理画面 → リッチメニュー → 作成
- 画像をアップロード → 各ボタンにリンクを設定
- 表示期間を設定して公開
公開前に必ず実機テストをしてください。スマホで実際に表示させ、ボタンが正しい場所に押せるか・文字が読めるかを確認します。40〜50代向けの設計なら、それに近い年代の方に確認してもらうと精度が上がります。
設定の手順は問題なく進めても、「どこに何を置くか・何個にするか」の設計判断が難しいという声をよく聞きます。データを確認したあとの判断が、特に最初のうちは迷いやすいポイントです。
エルメでリッチメニューをタグ別に出し分ける応用設計

LINE公式アカウントの標準機能では、全友だちに同じリッチメニューが表示されます。L Message(エルメ)を使うと、友だちのタグやステータスに応じてリッチメニューを自動で切り替えることができます。
新規登録者と既存顧客でボタン構成を変える
たとえば、こういった出し分けが可能です。
- 新規登録者向け:予約ボタンを大きく配置した「まず予約を取ってもらう」構成のリッチメニューを表示
- 既存顧客向け:再来予約・メニュー・会員向けコンテンツのボタンに自動切り替え
仕組みとしては、QRコードアクションや友だち追加時のタグ付け → エルメのアクションで「リッチメニューを表示」を設定する、という流れです。タグが付いた友だちには、自動で指定のリッチメニューが表示されます。
友だちの状態に合わせたボタン構成が自動で切り替わるため、「新規向けの予約誘導」と「既存顧客向けの再来案内」を1つのLINE公式アカウントで使い分けられます。
エルメでリッチメニューを切り替える際の注意点
エルメのリッチメニュー設定を使う場合、重要な仕様があります。
- エルメの設定が優先される:LINE公式アカウント管理画面で設定したリッチメニューより、エルメ側の設定が優先されます
- LINE公式側の既存設定の調整が必要:エルメでリッチメニューを管理する場合は、LINE公式側の既存設定を削除または調整する必要があります
- アクション設定とセットで行う:リッチメニューを作成しただけでは表示されません。「リッチメニュー表示」のアクション設定もセットで行います
エルメを使ったリッチメニューの出し分けは、設計の自由度が大幅に上がります。一方で、LINE公式との設定の関係を理解した上で構築する必要があります。
よくある質問(LINEリッチメニューカスタマイズ)

Q: リッチメニューのカスタマイズは無料でできる?
LINE公式アカウントの管理画面から、リッチメニューの設定自体は無料で行えます。ただし、LINE公式アカウントのプランによって利用できる機能や配信数に差があります。
デザインの作成費用は、Canvaなどの無料ツールを使えばゼロにできます。デザイナーへの依頼費用は別途かかります。最新のプラン詳細と料金は、LINE公式アカウントの公式サイトでご確認ください。
Q: デザインは何のツールで作ればいい?
多くの場合、Canvaで問題なく作れます。テンプレートが豊富で、リッチメニューのサイズ設定にも対応しています。
- Canvaがおすすめなケース:テキスト中心・シンプル設計・まず仮で動かしたい段階
- デザイナー依頼がおすすめなケース:ブランドカラーや写真を活かしたい・ロゴができたあとに正式版を作りたい
最初は仮デザインで運用を始め、素材が揃ったら正式版に切り替える方法が現実的です。
Q: ボタンは何個が適切?
友だちの主力年齢層によって変わります。
- 40〜50代が多い:2〜3個が目安。迷わせない構成を優先する
- 20〜30代が多い:4〜6個でも機能する。情報量が多くても対応できる年齢層
- 属性がわからない段階:2〜3個の最小構成から始める
多ければ多いほどいいわけではありません。押してほしいボタンが一目で選べる構成が、行動につながりやすいです。
Q: 文字サイズはどのくらいが目安?
PCで確認した時より、実機スマホで表示すると文字が小さく見えます。
目安は「拡大操作なしで読める」かどうかです。設計したあとは、必ず実機のスマホで表示して確認してください。40〜50代向けの場合は、実際にその年代の方に見てもらうのが最も確実です。
Q: エルメを入れるとリッチメニューはどう変わる?
エルメを導入すると、友だちのタグ・状態に応じてリッチメニューを自動で切り替えられるようになります。
たとえば、新規登録者には予約誘導のリッチメニューを、既存顧客には再来・会員向けのリッチメニューを自動で表示できます。
注意点として、エルメのリッチメニュー設定はLINE公式側より優先されます。エルメで管理する場合は、LINE公式側の既存設定の削除・調整が必要になります。詳細な設定手順はエルメ公式マニュアルでご確認ください。
まとめ|「デザインの前に年齢層」を設計の出発点にする

LINEリッチメニューのカスタマイズは、デザインから始めるより先にやることがあります。友だちの年齢層を確認することです。
この記事のポイントを4点にまとめます。
- まずLINEアナリティクスで友だちの年齢層・性別を確認する(推測で設計しない)
- 40〜50代が主力の店舗は、ボタンを2〜3個に絞り・文字を大きく設計する(情報量より見やすさを優先)
- 「押される」を基準にしたシンプル設計が、デザインを凝るより先に効く
- エルメを導入するとタグ別にリッチメニューを自動切り替えでき、設計の精度がさらに上がる
最初は仮デザインでも構いません。アナリティクスで年齢層を確認してから、その層に合わせた構成で動かすことが最初の一歩です。
LINE公式アカウント(エルメ)の構築をプロに任せたい方へ
弊社はL Message(エルメ)認定代理店として、250件以上のLINE公式アカウント構築に携わってきました。「自社に合う設計で、構築まで任せたい」という方向けに、構築代行の無料相談を受け付けています。サイトのLINEボタンからお気軽にご相談ください。
※無料相談は、構築のご依頼をご検討中の方向けです。ツールの使い方サポートや戦略のみのご相談は、顧問サービス(有料)にて承っております。
LINE構築/運用代行に関するご相談など以下から可能です
メールでのお問い合わせ希望の方は以下からお願いします
※営業メール・相互リンクなどLINE構築代行に関係のないお問い合わせはご遠慮ください
