マレーシア移住のデメリットとは?後悔しないためのポイントを解説

2006年から日本人の住みたい国ランキングで14年連続1位のマレーシア。英語教育のための移住先や、老後のロングステイ先として注目を集めています。「マレーシアは住みにくいの?」「どんな困ることがあるの?」とマレーシアの生活や暮らしが気になる人もいるのではないでしょうか?

この記事では、マレーシア移住のデメリットをメリットも含めて解説します。マレーシア移住で日本人に人気のエリアや、マレーシア移住がおすすめな人についても触れていますので、後悔なく移住するためにぜひ最後まで読んでみてください。

参考:「ロングステイ希望国・地域2019」トップ10を発表

マレーシア移住のデメリット

マレーシア移住のデメリットについて解説します。

  • 車がないと不便
  • ヘイズ(煙害)がある
  • 時間にルーズ
  • 突然法律が変わる
  • 虫が多い
  • 病気になると大変

車がないと不便

マレーシアは車社会のため、生活するには車がないと不便です。しかしマレーシアの交通事情はよいとは言えず、スピードを出しすぎたり車線変更が強引など運転が荒い人もいます。

また車中心で街が作られているため、歩道が整備されていない場所も少なくありません。横断歩道を渡っていても、ほとんどの車は止まってくれないため注意が必要です。

しかしマレーシアでは配車アプリ(Grabなど)が普及しており、簡単にタクシーが呼べます。タクシー代も日本よりも安いため、マレーシア生活に慣れるまでは車を持たずにタクシーを利用するのもよいかもしれません。

ヘイズ(煙害)がある

ヘイズとは、インドネシアやマレーシア国内の野焼きや焼畑農業による煙害のことです。

日本でいうPM2.5のように風向き次第で空気が悪くなり、ひどい時には空気が白くかすみます。ヘイズがひどい時には、目がかゆくなったり鼻水が出るなど健康に影響が出ることもあり、学校が休校になることもあるようです。

ヘイズの時期は外出時にはマスクを着用したり、屋外で長時間過ごさないよう気をつけましょう。また家にいる時もできるだけ外気を入れない、空気清浄機を使用するなど注意が必要です。

時間にルーズ

マレーシアは日本と比べると、全体的にゆったりと時間が流れています。イベントや会議が時間通りに開始されなかったり、店が開く時間に開店準備を始めることもあり、マレーシアの感覚に慣れるまでは苦労するかもしれません。

水道やエアコンなどの修理を依頼したのに業者が時間通りに来ないということもあるでしょう。マレーシアは車社会で、交通渋滞が多いのも特徴です。渋滞に巻き込まれて移動に時間がかかることも多いため、余裕をもって行動しましょう。

しかし時間に遅れても気にしない方が多いのがマレーシア。気持ちにゆとりをもって過ごせ、他人に寛容になれるのも魅力の一つです。

突然法律が変わる

日本では法律やルールが変わるときには、周知されてから施行されるまでに時間に余裕があります。しかしマレーシアでは法律変更が発表されてから数日後に施行されることも珍しくはありません。

法律の変更内容によっては今まで問題なかったことが違法になることもあるため、自分でしっかりと情報を確認する必要があります。

虫が多い

マレーシアは1年中温暖な気候で自然が豊かなため、虫がたくさんいます。蚊やゴキブリ、蜘蛛などを見かける機会も多くなるでしょう。またサイズも日本と比べて大きいのが特徴です。

虫だけでなくネズミなどの害獣もよく出るため注意しましょう。虫や害獣が自宅に侵入しないようにこまめに掃除をしたり、防虫対策をするなど事前対策が欠かせません。

病気になると大変

マレーシアの医療は先進国レベルで、地域によっては通訳の方がいる病院もあります。しかし海外では日本のように国民健康保険が使えません。海外旅行保険や現地の保険に入っていなければ、治療費は全額自己負担となり大きな出費となります。

また海外移住するときに日本の住民票を抹消すると、一時帰国して日本の医療機関にかかる場合に国民健康保険が使えません。日本でも治療費が全額自己負担となるため注意が必要です。

渡航前に保険に加入しておく、海外旅行保険を利用するなどもしもの時に備えておくと安心でしょう。ドラッグストアで薬の購入も可能ですが、常備薬はあらかじめ日本で準備して渡航するとより安心です。

マレーシア移住のデメリットはあるものの、工夫次第で対応できます。心にゆとりをもち、トラブルも楽しむ生活ができるとよいでしょう。

 

マレーシア移住のメリット

マレーシア移住のメリットについて解説します。

  • 英語が通じやすい
  • 親日国である
  • 物価が安い
  • カントリーリスクが低い
  • 東南アジア諸国へのアクセスがよい

英語が通じやすい

マレーシアの公用語はマレー語ですが第二言語は英語を使用しており、ベトナムやタイなどと比べても圧倒的に英語が通じます。英語でやりとりできる環境は、現地語しか通じない場合と比べると安心感があるでしょう。

またマレーシアは多民族国家と言われており、大きく分けてマレー系・インド系・中華系の3民族と先住少数民族が混在して暮らしています。移住すると、さまざまな文化や言語に触れられるのもマレーシアの魅力です。

出典:EF EPI 2022出典:EF EPI マレーシア

親日国である

マレーシアでは以前「ルック・イースト政策」という日本と韓国の近代化を手本とした政策が取られていたこともあり、世界有数の親日国です。日本製品への親しみもあり、現地ではユニクロやダイソーなど日本でも馴染みのあるお店によく出会うでしょう。

イオンなど日本のスーパーや日本食レストランも多く、日本食が手に入りやすい環境です。食生活も日本人の味覚に合う美味しい食べ物が多いため、日本人にとっては暮らしやすい環境でしょう。

物価が安い

マレーシアは物価が安く、一般的には日本の1/2から1/3と言われています。コンドミニアムは日本の1/3程度の値段で、プールやジムが付いた日本よりも広い部屋に住めるでしょう。またバスや電車などの公共交通機関やタクシーも、日本と比較するとかなり安く利用できます。

しかしお酒や日本食など輸入品は日本よりも高いため注意が必要です。マレーシアはイスラム教のため、高い酒税が課されています。またローカルのスーパーや市場などを活用せず、高級スーパーや輸入食材ばかりを使用すると食費がかさむため注意しましょう。

カントリーリスクが低い

東南アジアの中でもマレーシアは治安がよく、自然災害のリスクが低い国です。

マレーシアの治安は危険な場所もありますが、場所によってはひとり歩きや夜の外出も可能でしょう。多民族国家で親日国でもあるため、差別を受ける可能性も低いと考えられます。ただし日本と比べるとマレーシアの治安は悪いため、海外で暮らしている感覚を忘れないようにしてください。

またマレーシアは地震と台風がない国であるため、日本と比べると自然災害のリスクは低いでしょう。ただしマレーシアには雨季と乾季があるため、雨季には豪雨による水害に注意が必要です。

東南アジア諸国へのアクセスがよい

マレーシアは東南アジアの中心に位置しており、周辺国へのアクセスがよいのが特徴です。エアアジアの本拠地でもあり、周辺国を旅行しやすいでしょう。

日本との距離も日本・クアラルンプール間は飛行機で6〜7時間と離れすぎていません。また日本とマレーシアの時差も1時間程度であり、日本にいる家族や友人と連絡を取りやすいでしょう。

マレーシアで日本人に人気のエリア

マレーシアで日本人が多く住んでいるエリアについて説明します。

クアラルンプール

世界でもっとも高いツインビル「ペトロナスツインタワー」や大型ショッピングモール「スリアKLCC」があるなど、現代都市を感じられるでしょう。その一方でスリマハマリアマン寺院など歴史ある建築物も見られるなど、クアラルンプールはさまざまな魅力があります。

クアラルンプールの中でも日本人が多く在住しているエリアは、高級住宅地として知られるモントキアラや商業の中心地であるKLCCです。日本食材を扱うスーパーや日本語の通じるクリニックが多くあるなど、日本人にも住みやすい環境が整っています。

ペナン島

リゾート観光地として有名なマラッカ海峡に位置するペナン島。クアラルンプールに次いで、日本人居住者が多い地域です。

ペナン島の中心地はクアラルンプールと変わらないくらい栄えており、ローカルの屋台や商店街から大型ショッピングモール、高級レストランなどが揃っています。その一方で島北部には美しいビーチが広がり、リゾート地らしい景色を楽しめるでしょう。

ペナン島からクアラルンプールまでは高速バスや車で4〜5時間、飛行機を使えばたった1時間で移動できます。

ジョホール・バル

ジョホール・バルとシンガポールは「コーズウェイ」と呼ばれる橋がかかっており、この橋を利用して出稼ぎに行くマレーシア人も多くいます。シンガポールへの玄関口という立地の良さから、アジアの拠点を目指してさまざまな開発が進行中です。

近年は日本からの移住者増加に伴い日本製品や日本料理店も増えており、日本人が住みやすい環境になりつつあるでしょう。

 

マレーシア移住がおすすめな人

マレーシアへの移住が向いている人を紹介します。

細かいことを気にしない人

日本と比べるとマレーシアはおおらかな国です。お店のスタッフも日本のようにきっちりしておらず、失礼と感じることもあるかもしれません。またマレーシアの時間はゆったりと流れています。公共交通機関が少し遅れるなどは日常茶飯事です。

思うように物事が進まないとイライラするという人は、「なんとかなるさ」と心にゆとりを持って過ごすといいでしょう。

自己解決をしようとする人

マレーシアでは他人に頼るのではなく、一旦自分で情報を集めて考える力が必要になります。

出張で移住した人は会社のサポートを得られるかもしれません。しかし海外でスムーズにコミュニケーションが取りづらいため、日本のようなサポートは期待できないでしょう。なにごとも自分で解決する努力が必要です。

現地の人たちとコミュニケーションが取れる人

多民族国家であるマレーシア。滞在中にさまざまな人と関わる機会があるでしょう。

英語が広く使われていますが、日本の方言のように訛りがあったり、文法が間違っていたりします。英語が得意でなくても積極的にコミュニケーションを取れば、マレーシアの人々や各国の滞在中の人々と友人になれるでしょう。

現地の情報を知る不動産業者への相談がおすすめ

マレーシアへの移住は、ヘイズなどのデメリットもあります。しかしトラブルも楽しめればゆったりと過ごせて、多様な文化や言葉に触れられるよい機会となるでしょう。

マレーシアへの移住で後悔しないためには、現地のリアルな情報を知る不動産業者への相談がおすすめです。弊社では、あなたのご希望に沿った信頼できる不動産業者を紹介しています。正しい情報をもとに不動産投資をご検討いただきたいため、ぜひお問い合わせください。

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